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あぶらを学ブログ~生物学的利用能編~


さて先日書いたブログですが、尊敬する先輩より一部指摘がありまして、なるほど、と修正させてもらいました。※お忙しい中ご連絡ありがとうございました!!

~生物学的利用能・バイオアベイラビリティ~

の部分です。これについて若干誤認してましたし、取り上げ方も違いました。

ので、熱心に読んでくださっている方、すみませんでした。直しました。

さらに改めてこの点について書いてみます。

指摘によるとこうです。

【バイオアベイラビリティの低い油=「デメリットが勝る油」ではなくて、単に体にエネルギーや栄養として使われにくい油、ということです】

ということはその質については別の問題であるため、酸化した油がバイオアベイラビリティの低い油という訳ではないんですよね。

酸化した油が良くないという見解については変わりませんが、このように理解しているとちょっと違った選び方などが起こり得ることもありますから。改めて書き直してみますね。

分かりやすく述べてみるとこんな感じ。

■ココナッツオイル ■えごま油

これならココナッツオイルの方がバイオアベイラビリティが高い

となります。

それはココナッツオイルが中鎖脂肪酸(MCT)の含有量が多く、生体内では効率よくエネルギーに変換されるからです。

また例えば、以下の場合。

■えごま油

■アマニ油

こうなると…どっちなんだろう?というのが非常に難しくなります。

オメガ9の代謝速度がカギを握ると思います。生化学的にはオメガ9の方がシンプルな代謝経路を進みますが、炭素数は多いので、速度は遅いのでは?という疑問も残ります。

オメガ3と6の割合によってもそれは変わってくるようですから、中々難しいです。

しかし両者ともに飽和脂肪酸や中鎖脂肪酸を殆ど含まないため、ココナッツオイルあるいはバターなどには劣るでしょう。

ここは比較するべき対象ではない、と考えるのが良いかもしれません。

速やかにエネルギーに変わる油の摂取を願うならば、えごま油やアマニ油が適切である、という考えには至りませんね。

さて、酸化した油の場合は以下となります。

■ココナッツオイル ■酸化したココナッツオイル

この場合、油は酸化により質が変わっています。

が、あくまでバイオアベイラビリティは同じと考えられます。

酸化していてもエネルギーには変わってくれるわけです。

栄養価もそこまで落ち込んだりはないでしょう。

単純に過酸化脂質が多く、そいつが悪影響をおよぼしているわけですからね。

一方で酸化による負荷は避けたいので、酸化していないものを選ぼうという話になってきますし、本来酸化しにくい性質のココナッツオイルが、非常に優れたものと考えられるわけです。※日本人の体質に合っているか?という点は考慮しても良い点ですが、適切な研究はないのでなんとも言えませんね。

サラダ油と、ココナッツオイルが同じものでは当然ありません。

魚に豊富なDHAだってとなりますね。しかしマーガリンだってです。

同じものですか笑?

違うわな。なんならトランス脂肪酸を含んでいることから、ほかのアブラよりもずっと過剰摂取について懸念されています。※ほかのアブラも摂りすぎについては指摘されていますが。

栄養素や食品は単純な構造をしておらず、それぞれ違う働きを見せます。

また含まれる栄養素にも違いが生じます。

例えば中鎖脂肪酸(MCT)100%と言っても、そこにビタミンやミネラルが含まれているか否か、で当然ながら栄養価には違いが出てきますからね。

仮にココナッツオイルがいくらエネルギーに変わりやすいとしても、栄養価0であれば、それは積極的に摂る意味があるのだろうか?という話になるということ。

それであればエゴマやアマニを摂ることでビタミンを摂取した方がベターですよね。まあココナッツオイルにはしっかりと栄養が含まれていますし、エゴマやアマニは酸化しやすいわけですが。

完全に精製されたオイルであるMCTの場合はやはりココナッツオイルよりはその点では劣ると考えられます。

一方で中鎖脂肪酸100%であるメリットもあります。単体の方がよりケトン体へと変換されやすいというデータもあるので(※C8単体が最強とされています)。

現状、これらをよく理解しながら、状況や状態に合わせてうまく使い分けていくことが今後はより重要になってくる、と考えています。

それはまるでFFの“アビリティ”のようです・・・(笑)

状況によって違うアビリティを使うことで、スムーズにボスと戦ったりできますからね(笑)

あの感覚は結構大事なのかもしれません。

さて最後にもう一度、これらを加味したうえで最上の油について御伝えしておきます。

■各種脂肪酸のバランスが良い

■ビタミンA、D、E、Kを含む

■ベータカロチンが多い

■オメガ3も優位

■酸化しにくい

■反要素も少ない

■美味しい

これを満たすのが…ギー、ということになるのですよ(笑)

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