top of page

コレステロール学(後半)


さて、前半では“コレステロール”は悪くない!

という説明をさせてもらいました。

ではなぜその事実がありつつも、コレステロールが高いことによって病気になる、という説明がなされるのでしょうか?

ここがポイントになってくると思います。

これも結論から言います。

コレステロールが高いことによって病気になる→× 病気になった人のコレステロールが高かった→◎

です。現実には高コレステロールで健康な人もいますから。

なんなら、高コレステロールの方が寿命が長くなる、病気のリスクが下がる、という説もあるのです。

これらの“疑問”を解決していく必要があるかなと。これがコレステロール学の本懐になります。

これには以下の説明が必要になります。

“コレステロールはなぜ悪さをしたのか”

まず前提として、コレステロールは悪者ではない、という話があるなら、この軸に上がってくるのは“何が原因か?”ではないでしょうか。

1、火事が起きました。 2、燃える炎を悪いとします。 3、消火器を使い消火します。 4、めでたしめでたし

で、良いのでしょうか?

普通に考えて火元になった原因は?という話ですよね。

どう考えても火事が起きるはずがない。パッと見るとそう見える火事はあります。

しかし、そうなったとき“自然発火だ!火が悪いのだ!”そんな風に考える人などいますかね笑?

もしかすると、昔の人はそうしていたのかもしれません。

原因不明の火事にたいして、超常現象と名付けていたでしょう。わからないから。でも今はそんな時代じゃあないですよね。

情弱かっ!!と前回は罵倒しました。

後半ではこうですね。

時代遅れかッ!!

です笑。

いずれにしても鮮度を失った考え方の元に、人々は間違った解釈を続けるわけです。まあ、今もって正解などないのが人体かと僕は思っていますけどね。

さて御託は結構。

つまるところ“コレステロール”によって健康を阻害されているのは以下の要因が大きいと考えるのが良いのかな?と。

コレステロールが悪いのではなく、正しく使えない身体が悪い

つまり・・・

正しく使えない身体を作った生活習慣が悪い

となりますね。生活習慣病って割と的を得ていると思います・・笑

さて仕組みについて。

LDLコレステロールが問題になってくるのは酸化です。酸化したLDLが体内にあると、細胞の破壊に繋がります。

酸化に至る過程には、糖化タンパク(つまりAGEsですね)がきっかけになります。

それだけではなく、ビタミンⅭやビタミンEなどの不足により、酸化変性を受けてしまうケースも考えられるでしょう。

この時点でLDLに問題があるのではなく、酸化LDLに問題があることは明らかになります。

さてLDLには酸化しにくいものと、そうでないものが存在します。

比重が高く、小さなLDLほど酸化変性を受けやすいとされます。

この小さなをsdLDL(small dense LDL)と呼び、通称“超悪玉コレステロール”と呼ばれます。

コレステロール値に問題があり、その病床が疑わしき場合は、このsdLDLの量を確かめる必要があります。

LDLが高いという状態だけでは、そのリスクを確定するには順序が早いということになります。

これにはLDLの生成機序が大きく関わります。まだわからないこともあれば、なかなかこれもややこしいので、すこーしわかりやすく書いてみます。

まず材料(タンパク質、脂質、糖質など)からアセチルCoAを作り出します。

アセチルCoAはVLDLという物質に代謝され、次にIDL、そのあとLDLが完成します。

ただこれはコレステロール合成による発生の順序であり、この方法以外にもたどる道があります。

食事由来の脂質を、アセチルCoAに介さずに合成される経路もあるようです。※脂質に含まれるカイロミクロンから形成していく経路。

この辺がちとややこしい感じです。※これらは量に応じて拮抗したり調整されるように出来ているからです。

ここらは置いといて・・(難しくて追いつかないってのもある笑)

ここの順序です。

VLDLIDLLDLHDL

VLDLには(1)と(2)という分類がなされます。※サイズにより分けられます。

ここのVLDL1とされる物質は、とても大型であり、代謝速度が変わってきます。

それによって通常の代謝とは別の経路をたどることになります。

結果、中性脂肪を多く含み、使えないLDLを生産することになります。

それを使える状況まで持ち込むと、小型のLDLであり、酸化リスクの高いとされる、sdLDLの生成がなされるのです。

また説明の通り“中性脂肪を多く含むLDL”という所に問題があるわけで、これはやっかいなことに“中性脂肪を多く含むHDL”が合成された場合でも、発生します。

これも別の経路と考えるべきです。 ※HDLはLDLと変換しあうため、このような経路が存在します。

VLDL1から発生するケース 中性脂肪高めのHDLから発生するケース

この2つの可能性をはらんでいると考えるのが妥当かな、という話になります。

ややこしかーッッッッッwww

さてこのsdLDLですが、酸化リスクが高いだけでなく、こいつはBBB(脳関門)や血管、細胞などの壁をいとも簡単にもぐり込み、様々な炎症の要因となるわけです。

ではVLDL1が合成されてしまうのは何故か?というところが最大のポイントになるわけです。

これには乱れきった食生活がまあ要因でしょうかねww

まず中性脂肪値が高い場合にこれは発生します。この際の高いというのは、食事由来で高くなるものは基本的にそこまでリスクは無いと考えられます。

食後は必ず中性脂肪が高く出ます。血液検査などで中性脂肪(TG値)が高く出ても、すぐに焦ることは無いといえます。

食後2~4時間程度は通常時より高くでることが多く、またこれも何も脂質の取りすぎによる場合だけでなく、結果的に中性脂肪が合成され血中に漂っているという状態ですから、何を食べたかに関わらず食後であれば高くでる可能性がある、という理解の方が良いと思います。※目安は12時間は絶食していないとなりません。

どのような場合かと言えば、身体にくっついちゃってる中性脂肪の多さがきっかけになると考えられます。

血液検査における中性脂肪の数値というのは、血中の中性脂肪の量であるがゆえ、なんでここで“身体にくっついちゃってる中性脂肪”が関係あるねん!という話にまたなるんですよ。

もーややこしいなあーもうーッッッッw

何故関係するかというと、ここに関わってくるのがやってきました“インスリン抵抗性”です。

インスリン抵抗性が出現していると、VLDL1の合成が進みやすくなります。また、食事由来の主に糖質を中性脂肪に合成してしまう割合も多くなります。

さらにおなかにたまったわるーい脂肪たちがこのインスリン抵抗性に関わってきます。

したがって、この“インスリン抵抗性”がコレステロールを悪者にたらしめた大きな要因ということになるわけです。

ようやく出会えたね・・・はーと

さてこのインスリン抵抗性についてはまた改めてまとめたいと思います。

これまた往々にしてややこしいのです。

ではどのような習慣がsdLDLの発生を促進してしまうのでしょうか?

ざっとこんな感じです。

理由は簡単に書いておきます。

1、高糖質な食生活 ※インスリン抵抗性の出現および中性脂肪合成促進

2、間食によるインスリン分泌 ※インスリン抵抗性の出現

3、栄養素の偏った食生活 ※ビタミンB、C、E及びミネラルの損失

4、過度なアルコール ※ビタミンBの損失

5、たばこ ※ビタミンCの損失

6、偏った食生活 ※ビタミンやミネラルの損失

7、運動量の少なさ ※中性脂肪の合成増加

8、オメガ3脂肪酸摂取の少なさ ※中性脂肪の合成増加

9、食物繊維の摂取量の少なさ ※中性脂肪の合成増加

10、過度なストレス ※何においても最悪なんだよッッッッw

あと・・食べ過ぎもありますね・・爆

さてポイントですが、このような生活習慣は、正直相当乱れきっているといえますよね?見てもらったとおり、かなりの乱れ方です。

ということはですね、極端な乱れ方をしていなければ、そこまで心配しなくても良いというのも、一つの考え方になると思います。

たとえば、それなりに食事や生活習慣に気をつけていますよ、という状況にも関わらず、LDLやばいLDLやばいLDLやばい、と思いこんで見てくださいよ。

どう考えても10を招いてしまいます。

“コレステロールを悪者にしないでね”

という訴えには、こうした事態を招かないためでもあります。

コレステロールが悪さをしてしまうほどの生活習慣って、かなり極端なんだと僕は考えてます。

あんまり神経質にならないことも、大事なんじゃないですかね。

あいらぶコレステロール。

またそのうち続きを書きたいなと思います。

※参考

脂質と血栓の医学 http://hobab.fc2web.com/

特集記事
後でもう一度お試しください
記事が公開されると、ここに表示されます。
最新記事
アーカイブ
タグから検索
まだタグはありません。
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page